SSブログ

このやるせなさ… [両親の介護]

2016年9月18日(日)[曇り]/[雨]

7月から両親がそろって老健に入所。これまで自宅で介護していたが、父が6月に心不全と除脈心房細動で入院・手術、母も足腰に問題があり、ほとんど歩けなくなった上、働かず、暴力的に金の無心をする弟のことで警察沙汰になったことをきっかけに、役所を介して入所する。

父は入院中、前立腺肥大で自力排尿できなくなり、バルーンを付けたまま、退院し、母が先に入った現在の老健に入所。泌尿器科のある病院に通院中。老健は基本的に病院への付き添いはしてくれないから、家族がすべて対応する。先日、細胞検査を受け、来週には膀胱カメラの検査。結果次第でレーザーによる肥大化した前立腺を消滅させる手術を受ける予定。うまくいけば、自力で排尿することも可能になるらしいが、担当医によれば、数パーセントの確率で一生、バルーンをつけたままということもあるとか。

本人は認知症も発症してして、心不全で入院中も点滴を自分で抜いたり、夜間俳諧することあった。担当看護師によっては、夜間でも呼び出されることもあり、そのたびに病院へ。

老健施設に入所してからは、たびたび自分でバルーンを抜き、施設のスタッフや看護師の手を煩わせている。出血がひどく、救急搬送されたことも。

そのため、昨日、施設のケアマネから、検査・手術の結果次第では出ていってほしい旨、通達される。奥歯のものが挟まったような言い方で、周囲に聞こえるとまずいのか、ひそひそと耳打ちする。私は子供のころにかかった病気の後遺症で、右耳の聴力がほとんどないから、聞き取るのにも一苦労。まあ、そんなこと、向こうの知ったことではないし、あえて言う必要もないか。次の施設を探すときには、父がバルーンを自分で抜く行為のことは伏せておいた方がよい、そうでないと、受け入れてもらえないかもしれない、とそのケアマネは言う。

その意味するところは、今の父の状態では、受け入れてもらえる施設がないということ。そうなれば、自宅での介護を迫られるが、そのために私は離職しなければならなくなるだろう。もう一つは、現在の老健から無事退所できるように、あえて問題を隠してほしいということ。つまり、嘘をつけと。

では、次のところを探するを手伝ってもらえるのかと、そのケアマネに尋ねたところ、個人的にはしてあげたい気持はあるが、施設としてはできない、と。つまり、本音では施設としては対応が大変だから出て行って欲しいが、表向きには言ってはいけないことを言っているから、察してほしいということ。

入所者本人やその家族の視点に立ったご対応はできないのか、介護をほんとに必要としている人に手は差し伸べられないのか、それを要求することは私のわがままなのか…。

「それがあなた方の仕事ではないのですか」

これは決して言葉にしたくはなかったが、思わず言ってしまった。

「本来ならそうなんですが…」と、そのあとが続かない。

老健施設の看護師さんやスタッフの方には本当にご迷惑をおかけしていることは重々承知しているし、頭の下がる思いで、実際、毎週訪ねていくたびに、平身低頭する。そんな私の気持ちは伝わらない。

入所当初、「介護が必要なのに、3か月で退所を迫ることはしない」と言ったはずなのに…。しかし、前言撤回するほどに、父は迷惑をかけているのだろうとも思う。

「あなたのお父さんのこと、面倒みるのたいへんだから、出て行って。で、あとはそっでなんとかしてね」

両親の介護が始まった時、医師、ケアマネ、役所、いろいろな方から「決して一人で抱え込まないように」と忠告された。でも、そんな言葉はきれいごとだとつくづく思う。

このやるせなさ…、情けない気持ち、やりきれない感情…。

持っていき場のない思いと日々の介護にまつわる出来事をブログに書き留めておくことにした。

日本の社会保障を研究して、将来、介護体験を織り込んだ本を出版しよう!!!と自分自身を奮い立たせる。

負けへんで~[exclamation×2]


タグ:介護 老健

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。