はりみち

6月28日（土）／

今日は久しぶりにお休みの土曜日

最近、視力の低下が進んできたので、眼鏡を新調することに。駅前の眼鏡店へ行く前に、子供の頃の思い出がある「はりみち」まで足を伸ばす。

「でんしゃのりば」と「はりみち」とある道しるべは、かなりの年代物。



この先に続く路地が「はりみち」



ここから100メートルほど歩くと、「中野鍼（はり）」がある。ここは、小児鍼の治療院。





小児鍼は、幼児の夜泣き、疳の虫などの良く効くと言われ、地元では有名。体に針を刺す鍼治療と違って、小児鍼は鍼師さんが指輪のようなものをはめて、体（主に背中）を擦ることによって、刺激を与える治療法。

私も赤ちゃんの頃から幼稚園に上がるくらいまで、母に連れられて週に何度か通っていた。近所や親戚の子達も通っていたし、中には、出産後、子供を通わせ、二代にわたってお世話になった友人もいる。現在も開院中。

看板も建物も、当時から変わっていないらしい。治療院の軒先で、駄菓子やかき氷などが売られていて、治療が終わった後、それを買ってもらえるのが楽しみだったという記憶がかすかに残っている。あ～、なつかしや

その中野鍼を営んでおられる中野さんは、地元で代々続く大地主さん。戦後、鉄道会社が駅を建設する際、無償で土地を提供したことから、中野さんに敬意を表して、その駅名を「針中野」とした。さきほどの「道しるべ」はその証。

数ヶ月前だったか、関西ローカルの深夜番組で、「駅名の由来」が放送され、針中野駅も紹介された。ゲストで登場した駅名の研究家が言うには、個人の名前が駅名になった例は極めて珍しいとのこと。



実はこのブログネタは、私がよくおじゃましている＜kotobukiさん＞のとある日のブログを拝読して、思いついたもの。で、今回の「取材」と相成った。

ブログを始めたおかげで、ローカルとはいえ、普段は重い腰を上げ、カメラ片手に行動範囲も広がったし、幼少時代の懐かしい思い出を綴ることもできた。kotobukiさん、そしてこのブログにご訪問くださっているみなさん、ありがとう

タグ：街の風景 駅名 小児鍼

コメント 5

いや～、名前を出してもらって恐縮です。（偶然一番乗りでした）
楽しい取材ができたそうで良かったですね。（私も思い出を探ってみようか…というより思い出すことができるのか？）　ちなみにうちの次女Hが夜泣きした時は、神頼みでした。（３日間だけ効きましたよ）＾＾
by kotobuki (2008-06-28 22:43) 

今回の記事で２度驚かされました。

小児鍼なんて言うジャンルがあるのをはじめて知ったのと、個人名が「駅名」になるのもすごいですね。

私も、日々携帯のカメラで、ネタになりそうなの撮ってます。
たまに、自身の目がカメラだったらいいのにって思う事もあります。(^^ゞ

by クモ男 (2008-06-29 00:36) 

＜kotobukiさん＞
勝手にお名前を拝借して、申し訳ありませんでした。
中野鍼さんの前で写真を撮った後、しばらく建物を眺めていました。鮮明な記憶ではないのですが、おかげさまで、子供時代の光景がぼんやりと蘇ったように思います。ありがとうございました。

＜クモ男さん＞
小児鍼が全国区でないことを今回初めて知り、私も驚いています。駅名もおもしろいですよね。身近なところにちょっとした「驚き」ってあるものですね。
目がカメラ…、うーん、技術革新が進んで、実現したりして。それまで元気でいなければ！

＜うっしーさん＞
ご訪問、nice、ありがとうございました。

by Bobby-the-Dog (2008-06-29 20:34) 

私も小児鍼って初めて知りました！
名前が駅名になるってすごい。無償で土地を提供するなんてすばらしい方ですね。
ブログを始めて私も、とっても小さなことでも「これブログにしよ！」とか思いながら写真撮ったりするようになって、小さなことに感動したり、驚いたりして楽しみが増えた気がします。またそれにｎｉｃｅやコメントを頂けるととっても励みになります(^^)v
by ぴこぴこぴい (2008-06-29 23:18) 

＜ぴこぴこぴいさん＞
やはり、小児鍼は「お初」ですか…。ちなみに、私はいまでも肩こりがひどくなると、鍼治療に行きますよ～（中野鍼ではありませんが）。
確かにブログを続けていると、日常のささいなことでも、意識的になりますね。これがボケ防止に効果的だといいのですが…。
ぴこぴこぴいさんも、楽しくブログを続けていらっしゃるようで、何よりです。これからも楽しく続けていきましょうね。


by Bobby-the-Dog (2008-06-30 21:12)